時代祭
ご創建由緒
時代祭は、毎年10月22日(雨天順延)に行われる平安神宮の祭で、京都が日本の首都として千有余年にわたって培ってきた伝統工芸技術の粋を、動く歴史風俗絵巻として内外に披露することを主眼としている。このため各時代行列に使用する衣裳や祭具の一つ一つが、厳密な時代考証をもとに作製された”本物”であるところにその特徴がある。

勤王隊の奏する笛、太鼓の音色を先頭に約2,000名・約2キロにわたる 行列は順次、平安京の造営された延暦時代にさかのぼり、歴史と伝統の都・京都の三大祭の1つとして、京都を代表する祭となっている
維新勤王隊列
明治維新の際、幕府の遺臣が東北地方で反抗した時、丹波の国北桑田郡山国村(現在・右京区京北)の有志が山国隊を組織して、官軍に参加した当時の行装を模したもので、三斎羽織(さんさいはおり)に義経袴をはき、下には筒袖の衣、頭に鉢巻または赤熊(しゃぐま)をかぶり、脚絆、足袋、草鞋をはき、刀を身につけ、鉄砲を携えた姿です。また、肩章をつけ階級をあらわしているところなど、近代の軍制への過渡期を示している。

この山国隊は、時代祭の始まった当初より同村有志が奉仕していましたが、大正10年より朱雀学区が引継いで現在の名称で奉仕している。